MAIN SYSTEM
ADP
rega planar 25 (with naim-audio Armageddon)
ARM
rega RB600
CART
LINN TROIKA
CDP
LINN KARIK III
PREAMP
Goldmund Mimesis7ph
naim-audio NAC32.5K(729update)
(with HiCap)
POWER AMP
LINN CLASSIK
Goldmund Mimesis3
SP
LINN KAN III
Sci-Fi 24K JOULE Sig
SUB SYSTEM
ADP
rega planar 3
ARM
rega RB300
CART
Clearaudio Virtuoso Wood
CDP
LINN IKEMI
PREAMP
LINN KAIRN
POWER AMP
LINN KLOUT
SP
Sci-Fi Audrey
CABLE
INTERCONNECT
LINN SILVER INTERCONNECT RCA-DIN
(IKEMI-NAC32.5)
LINN SILVER INTERCONNECT
DIN-RCA (HiCap-KLOUT)
AET SCR LINE (IKEMI - KAIRN - KLOUT)
SP
MAIN LINN K200
SUB NORDOST FLATLINE
MAINS
LINN BLUE CABLE 及び代替品。
TAP
FISCH
HUBBELL5362自作
EARTH
TESLA CLAMP tuned (サブ)
ここにいたる経緯(オーディオ遍歴・続き)
ANIさんの
サイトに連載(笑)していた「オーディオ遍歴」の続きです。
ここまでの経緯はこちら
2001年8月の時点で rega planar3がダイレクトにnaim
NAC42へ、rega
planar25(MC用)はフォノイコ使用のLK-1へ。LK-1もXLR端子(アンバランス)仕様なので現有の変換ケーブルを経てLINN
CLASSIKのAUXに。
CLASSIKのREC-OUTからnac42のTUNERへ。CDとMCはCLASSIKのセレクターで切り替え、MMはnac42のセレクターで切り
替え、という世にも奇妙な複雑系システムが出来上がってしまいました(笑)。
この後やはりebayで落札したMCカートリッジ用の内蔵ボードにより、MMとMCの接続が入れ替わりましたが、しばらくこの複雑系システムが続くこと
となります。
(以上Hifiアフロ「にしだやのオーディオ遍歴」より引用、一部修正)
なんでこんな事になっているかと言えば、CDPが1台しかないからです。もう一台CDPがあれば、複雑すぎるシ
ステムが、単純なシステム2つになります。
というわけで、CDPの物色をはじめたところ「誰かKARIKいらない?」という神の声が…。
候補に入っていなかったLINN
KARIK(typeIII)を、入手することが出来ました。なんせKARIKは予算の3倍近かったので、候補に入れていなかったのですが、予算の2倍程
度で入手することが出来ました(笑)。
この時点でのシステムを大ざっぱに書くと
MAIN
rega planar25(TROIKA)
LINN KARIK III
naim NAC42
naim NAP110
Sci-Fi JOULE sig
SUB
rega planar3(elys)
LINN LK-1
LINN CLASSIK
LINN KAN III
となりました。サブシステムはこのまま現在に至るまで変更はありません。
これで一息付ける…と思っていたのですが、思わぬ落とし穴がありました。LINN
KARIKです。それまではCLASSIKをCDPとして使用していましたが、これはLINNのMIMIKというCDPと同等のCDプレーヤー部を持つ商
品で、KARIKはMIMIKの上位機種となります。当然KARIKの方が良いことは予想していたのですが、あまりにもクオリティに差があって驚かされる
ことになります。音の種類は一緒だとおもいますが、品質が段違いです。
で、どうしたかと言えば、アンプのグレードアップを模索し始めてしまいました…(笑)。
naimの製品はパワーサプライ(電源ユニット)の追加によってグレードアップが出来ます。私の場合はプリアンプの
NAC42にパワーサプライを追加することが出来ます。ややこしい説明は省きますが、またebayに出たので買ってしまいました。落札価格はプリ+メイン
の1.5倍(笑)。パワーサプライは利用範囲が広いので、中古市場でも人気があるようです。
註)私はHICAPを購入しましたが、現行のHICAPはNAC42には使用できません。naimのパワーサプライはいくつか種類があります ので、対応機種を必ず確認してください。
パワーサプライの追加によってアンプのクオリティも上がり、これで一息…と思ったら、また落とし穴がありまし
た。知人がNAC32.5というNAC42の上位機種に当たるプリアンプを貸してくれたのです。
これには参りました。MIMIKがKARIKになったのと同様のクオリティアップが感じられたのです。…というわけ
で、またまたebayで32.5購入。我ながらあきれてしまいますが、出てきた音は満足できるものでした。
次はパワーアンプか、もしくはDACか…と言う声が聞こえないでもないのですが、とりあえずはこんな所で。
(2002年2月12日)
一段落したのもつかの間、また悪い虫が騒ぎ出す…というよりは、収まりませんでした(笑)。
といっても今度はそんなに大した展開もなく、ヤフオクで見つけたKLOUT購入。これもKARIK同様、予算の問題で候
補に入っていませんでしたが、この出品物は希望価格が格安で、手の届く範囲だったので、見つけた瞬間に希望価格を入札してオークションを終わらせてしまい
ました(笑)。奇しくもKARIKとは同じ値段でした。
実はKLOUT入手とほぼ同じ頃、NAC32.5を貸してくれた友人が、NAP250を我が家に持ち込み、試聴させて
くれました。かなり古い物で、私の家からODEXにメンテナンスのため直行する予定の物だったのですが、タイミング良くKLOUTと比較試聴することが出
来ました。
以前の遍歴でnaimとLINNの比較めいたことを書いていますが、今度はほぼ同一の条件、同じ価格帯、ということ
で、前回の比較よりはかなりシリアスな勝負になるかと思い、勢い込んで試聴してみたのですが、結果はすぐに出てしまいました。
「ほとんどいっしょ」
です(笑)。
最初はNAP110との差が大きいので、そのせいで両者の差が見えにくいのかとも思ったのですが、2週間ほど使ってみ
ても、この印象は変わりませんでした。
というわけでKLOUTは素晴らしい(笑)。NAP110が「苦しそう」だったわけではないのですが、楽々とスピー
カーをドライブしているのが感じられます。低音が膨らんだという印象ではないのですが、可聴音域の下まで十分に伸びているのか、床を伝わる振動、体を直接
揺さぶるようなパワーが感じられます。
NAPではオーラルシンフォニックのSPケーブルとの相性が悪いのか、ソースによっての善し悪しが多少あったのですが
(これはなぜか250でも同様の傾向がありました。naimのアンプはかなりSPケーブルを選ぶようです。純正品が良いとされており、実際その通りでし
た)、KLOUTではそのような事もなくなり、どんなソースでも、機械を感じさせない「音楽」を感じさせてくれます。
(2002年6月5日)
不注意でSci-Fiのツイーター壊してしまいました…。
当然修理に出しましたが、スピーカーが無いと音が出ません(笑)。お店は修理中の代替機としてAV5110を貸してくれました。…が、さすがにちょっと物
足りない。
とはいえ、
「こっちの方がバランス良いな…」
という新たな問題に直面したりします(笑)。部屋狭いんで当たり前と言えば当たり前なんですが。
小さいスピーカーに替えようかな…なんて事思ったりもします。
で、そんなこんなしているときに、サウンドクリエイトのセールで、LINNの、前の前のハイエンドスピーカ、Isobarikを発見。
一度聴いてみたかったので、
「セールで売れなかったら持ってきて下さい」
と、お願いしてみました。
…結局、セール後に自分で取りに行きましたが(笑)。
このスピーカー、とにかく「鳴らない」と聞いていたんで、どれくらい鳴らないか体験してみたかったんですが
(笑)、もって帰ってきてとりあえずつないでみたら…全然フツーに鳴ってます。偉いぞKLOUT。
というか、Sci-Fiの方がもっと鳴らないってことだったのね…この時初めて気づきました(笑)。
Sci-Fiはいつ戻ってくるかわからないので、isobarikは購入して、当分つきあうことにしました。… 戻ってきたらどうするのか、という問題は、戻ってきてから考えることにして…(笑)。
(2003年3月24日)
LINNとnaimのシステムで鳴らすisobarikは、当然ですが相性バッチリ、安心して音楽を楽しめるシス
テムが出来上がりました。
…それがなんだかつまらない…。
今考えれば、これは別に出てくる音がつまらないのではなく、特に不満が無いせいで、どこもいじるところが無くなってしまったのがつまらなく感じたのでしょ
う。これが暴走の引き金となるとは、その時はまだ予想していませんでした…甘かった(笑)。
一つの分水嶺となったのは、友人O田さんからローランド・リサーチ(現ジェフ・ローランド)のパワーアンプをお借りしたことでした。単に目的があって借り
たわけではなく、当時O田さんはこのアンプを使用していなかった(もっと言えばもてあましていた(笑)?)ので、「じゃあ」ということでお借りしました。
一台50kgくらいのモノラル・アンプ。いわゆる「超弩級」というやつです(笑)。出てくる音は、おそらく外観から来る先入観もあるのでしょうが、ものす
ごく力強い、汗がほとばしるような「熱血サウンド」に感じられました。
でかいし、発熱多いし、消費電力も大きい。
「そーか、ハイエンドオーディオというのは、こういう事とも闘わないといけないのか」
と、妙な納得のしかたをし、その後ローランドリサーチはO田さんの弟さんの元へと引き取られていきました。
まぁ、これは私には使い切れなかったな、という印象と、何か別の…「ハイエンド」の入り口を、ちょっと外から覗いたような、奇妙な違和感のような物が残っ
たような気がします。
更にその後、今度はハイエンドオーディオ界にその人有りと知られた、O崎さんのお宅におうかがいする機会を得たわけですが、これがまた…。
すべてが次元の違う世界だったのですが、それでもその時は
「自分のうちの音の延長線上(遙か彼方ですが(笑))に、この音がある(かもしれない…)」
と、思ってしまったりなんかして…(笑)。
で、帰り際にO崎さんから
「にしだやさんはGOLDMUNDのMimesis3が好きなんじゃないかなぁ…」
というお言葉をいただいたわけですが…2カ月後にうちに来ることになるとは(笑)。
最初の印象は
「思ったより…いや思ったのと全然違うけど、結構良いぞ!」
でした。今でもその印象はあまり変わっていません。が、もっと良いです(笑)。
同時に「聴くんじゃなかった」という気持ちも、最初から現在に至るまで、ずーっとあります。
「KLOUTで満足してれば平和だったのに…」
と(笑)。
実際に、たまたま出向いた中古専門店で、LINNのIKEMIを見つけ、衝動買いしてしまったのも、おそらくGOLDMUNDの魔力のなせる業なのではな
いかと、半ば真剣に考えています(笑)。
とはいえ、現在の状態は、決して「聴けたもんじゃない」とは思いませんが、やはりバランスはあまり良くないと言わざるを得ません。IKEMIと
Mimesisは、けっこう相性良さそうですし、Mimesisとisobarikも、結構良いです。
………つーことは…プリ?
Mimesis 3使ってみて、もうすでに気に入ってしまった以上、セットになるプリMimesis 2は、使ってみなきゃMimesis
3を買った意味もないよな、くらいのことは思っています。
生産はとっくに終わってますし、安くなってるとはいえ、それなりに高い中古のMimesis
2。買う気はすでに満々です(笑)。が、あまり慌てず、良い物が見つかるまで気長に取り組もうと思っています。
でないと、ホントにやばいです。魔力が(笑)。
(2003年 8月1日)
Mimesis2はなかなか出物がないので、SISさんにあったMimesis7phを購入してしまいました。こ
れは内蔵フォノが素晴らしい。アナログはこっちの方が全然良いです。
CDはお約束のハムが出たりして問題もあるんですが、とりあえずなんとかしました。
一回壊れて修理に出しましたが、保証期間内だったので助かりました。
まだチョイ聴きの域を出てませんが、現在の印象としては、
「naimとLINNでこの音は絶対出せない」
です。もしくは
「naimとLINNで出そうとしたら、いくらかかるかわからない」(笑)
ムンドで失われた部分ももちろんあるんですが、これはなんとかなるかもしれない……と思ってます。ならない可能性も高いですが(笑)。
(2004年 6月29日)
えー、だいぶ間が開いてしまいましたが、その後Sci-Fi JOULEが帰ってきて、
「あ、これで良いじゃん」
と、いろいろなことが解決してしまいました。
結局、Isobarikはとても良いスピーカーでしたが、うちで使うにはいろいろと無理があったんだと思います。
で、しばらく休眠の時期があり、その後売りに出そうと思って、興味のありそうな方に声かけたりもしたんですが、なんだかんだでまとまらず、その後ヤフオク
にでも出そうかな、と思っていたんですが、なにぶん大きな物なので面倒が先に立ってそのまま放置していました。
そんなある日、いろいろとお世話になっている山本さんが、
長年愛用しているKEF105のコーンが破れたのを機に、新しいスピーカーの導入を考えている、とサイトに書かれているのを読みました。
で、
「アイソバリック聴いてみませんか?」
と持ちかけたところ、
「興味がある」
とのお返事をいただき、とりあえず持ち込んでみることに。
で、持ち込んでみたらほんの数時間で、とても良い感じで鳴り始めました。
山本さんも結構興味をもってくれたようで、まぁその場でお持ち帰り、という最悪の事態は避けられたわけです(笑)。
その時点では、山本さんがそのまま使うならそれでも良いし、誰か欲しいという人が現れたら譲る事も可。という感じで、しばらく使っていただくことになりま
した。
私はすでにこの時点で、
「これはこの環境で、山本さんが使ってくれると良いな」
と思っていました。
「いままで狭いところに押し込めて、実力を発揮させてあげられなくてゴメン」
というような気分にも。いや、問題は部屋が狭いことだけじゃないんですが(笑)。
その後、山本さんが主催されている「音楽と戯れる会」でもお披露目され、おおむね好評だったり、山本さんもなんや
かやと手をかけてちゃんと鳴るように調整を重ね、さらには「欲しい」という人もとりあえずは現れず、ということもあって、めでたくIsobarikは山本
さんのスタジオに収まる運びとなりました。
山本さんのオーディオのページで
は、Isobarik調整のあれこれが事細かに報告され(といっても、実際にやったことの数分の1しかサイトには書かれていないでしょうが)ています。
こうして、素晴らしい環境で鳴らされる元自分のスピーカー、というのはなかなかに感慨深い物があります。
自分でつかいきってやれなかった悔しさもありますが、新しい部屋で新しい持ち主に愛されている姿を見るのは、とても気持ちの良いものです。
(2005年11月29日)