サンクリさんにRCA-DINケーブルの製作をお願いしたときに作ったページです。
自作される方の参考に…というよりは、また自分で作るときのために残しておきます(笑)。
サンクリさんから問い合わせがあったので、その2を追加して、全体を書き直しました。
(2002年10月14日)
つんびやさんからお問い合わせがあったので、その3とおまけを追加。
(2002年10月25日)
その1 ソースコンポーネント
ソース(CDPなど)とプリの接続には180度配列の5pinDINプラグが使用されています。
naimのCDPを他社製プリで使用する場合はDIN-RCA、
他社製CDPをnaimプリで使用する場合はRCA-DIN変換ケーブルが必要になります。
両者はケーブルの方向性が逆になるだけで、形は同じです。
アンプ背面
ch.1がL、ch.2がRになります。
CDPの入力にはtuner端子を使用しています。
TAPEの方が良いという説もあります(笑)。そのまま流用可能ですが。
5pinDINの右上から右回りに
× 使用せず
× 使用せず
− 共通−
R 右ch+
L 左ch+
となります。
その2 パワーアンプへの接続
プリアンプとパワーアンプの接続は4pinDINを使用します。
パワーサプライを使用する場合には、プリ-パワーサプライ間に240度配列5pin、
パワーサプライ-パワーアンプ間に4pinを使用します。
240度配列5pinDINを使用したケーブルはnaimのプリとパワーサプライを接続しますので、
変換ケーブルは 必要が無いと思われます、よって説明は省略します。
他社製プリアンプとnaim製パワーアンプを接続するとき(注)はRCA-DIN、
naim製プリアンプと他社製パワーアンプを接続するときは、外部電源が必要になります。
外部電源を経由して、外部電源と他社製パワーアンプの接続をする形となりますが、
この時DIN-RCAの変換ケーブルが必要となります。
ソースコンポーネント同様、両者はケーブルの方向性が逆になるだけで、形は同じです。
×の端子はプリアンプへの電源供給用です。他社製プリの場合は当然使用しません。
nap135、nap250は、プリへの電源供給機能を持っていません。
このため、両者の端子は3pin XLRを使用しています。
(注)naimのプリはパワーアンプ保護のため、周波数カットオフをしています。
他社製プリをnaimのパワーアンプに使用すると発振してパワーアンプ及びスピーカーを
破損する可能性があります。
その3 プリアンプとパワーサプライの接続
これは他社製の入る余地はありませんが、ついでなので(笑)。
これはプリアンプの背面です。真ん中がパワーアンプに直結する場合の端子、
いちばん右がパワーサプライを使用する場合の端子です。
パワーアンプ直結の場合は、右の端子にショートピンを差して、
2つある24V電源をつなぎます。
5ピンの出力が無いプリもあります(一番上の写真参照)。
この場合はパワーサプライとは4ピンDINで接続します。
これは、自分で作ったショートピン。240度配列のDINプラグはこれしか手元に
無かったので(笑)。
プラグ
マイナスネジをゆるめると、プラグ前面から端子部が抜け落ちます。
根本のブッシュは使用しなくても良いです。
ロック用リングをケーブルに通すのを忘れてハンダ付けしてしまい、
やりなおし、という事故が数多く報告されていますので注意して下さい(笑)。
マイナス側はLR共通です。ケーブルのシールドを撚ってまとめます。
長めに剥いて、撚って熱収縮チューブでカバーすると、芯線3本として扱えるので
作業が楽になります。(この辺はやりやすいようにやっていただいてかまいません)
尚、プラグのボディ部は−と接触しないようにするのが標準のようです。
追記
DINのピンに長時間熱を当てると、ベースの樹脂部分が溶けて、ピンが抜けてしまうことがあります。
これを避けるために、メスプラグを差してから作業すると良いようです。また、
線材が太くてソルダーカップに入らない場合は、カップ部分を斜めにカットしてしまうとやりやすい、
というお話を、プロの方から伺いました。
おまけ
新旧DINプラグ。使える、という意味では互換性がありますが、ロックしないので
なるべくソケットと同タイプのロック方式を選んで下さい。
いわゆるnewlook(緑色のLEDでロゴが光るフロントパネル採用モデル)から
左側のリング式ロックが採用されているようです。
余談ですが、上の2種とも純正品と同一メーカー品ですが、メーカーは違います。
更に追記
ここまで書いておいて、今更なんですが、naimの機器と他社製の機器を混在する場合、
naimは他社製の機器にDINコネクターを増設する事を推奨しているようです。
シグナルGNDがループを作ることを嫌っているためと思われます。そもそもnaimがDINによる接続を採用しているのは、このためです。
上記の変換ケーブル作成及び、作成以来は自己責任にてお願いいたします。
失敗したり、変換ケーブルの利用によって、何らかの損害が生じても私は責任をとれません。
誤記、誤字は訂正いたしますので、ご連絡下さい。